はじめに
こんにちは、廣本です。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
これは福沢諭吉の『学問のすゝめ』の冒頭の一言です。福沢諭吉といえばこの名言、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
この言葉は、「人はみな生まれながらにして平等である」ということを言っています。しかし実はこの言葉にはつづきがあり、実際の世の中には格差があるということも言っています。ではなぜこういった格差が生じるのかというと、
「学ぶと学ばざるとにより出来るものなり」
と福沢諭吉は述べています。つまり、人は生まれながらにして平等ではあるけれども、「学び」によって大きな差が生まれるということを言いたかったわけです。だからこその『学問のすゝめ』になるわけですね。
前置きが長くなりましたが、今回はTableauの学習に使える『Tableau Publicのすゝめ』についてまとめてみました。
Tableau Publicとは
Tableau Publicは世界中のTableauユーザーが作成したVizを共有するプラットフォームです。無料で誰でもVizを作成することができ、自由に共有や検索をすることができます。Vizをお気に入り登録したり、気になっているユーザーをフォローしたりすることもできるので、いろいろなVizから刺激を受けることができます。
Tableau Publicを使った学習方法
そんなTableau Publicですが、自身の学習にも役立てることができます。今回は、私自身がTableau Publicを使って学習した方法を5つ紹介します。
①とりあえずいろいろ眺めてみる
眺めるだけ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、眺めるだけでもかなり勉強になります。様々なVizがありますが、グラフの種類や色使い、全体的なレイアウト等、いろいろなパターンを知ることができます。私もトップページに上がっているものを中心に、習慣的に眺めるようにしています。
Tableauは工夫とアイデア次第で様々な表現をつくることができますが、それをゼロから生み出すことはなかなかできません。表現の引き出しは(無意識かもしれませんが)過去の経験から生み出されるものだと思っています。
まずは変に範囲を絞らず、幅広くいろいろなVizを見る習慣をつけてみましょう。

②真似してつくってみる
眺める習慣と合わせてやってほしいのが、真似をして実際につくってみることです。眺めることは表現の引き出しを増やすことにつながりますが、実際につくることができなくては意味がありません。
グラフ表現はもちろんですが、色合いやレイアウト、フォント、ダッシュボードサイズ、データや計算式のつくり方など、細かいところまで真似をします。絵を描く練習でも、まずは模写から始める人も多いと思うのですが、それと同じです。真似をする際のポイントは、中途半端に真似をするのではなく、全く同じになるように真似することです。すごいVizはパッと見ではわからないような細かいところまでこだわってつくられています。妥協せず、徹底的に同じになるように真似をするのが大切です。
Vizによってはダウンロードが許可されているものもありますので、ぜひ中身を見て研究してみましょう。
③できる限り理屈を理解する
標準機能では実現できないようなVizの中身を見てみると、なにやら難しそうな計算式が書かれていることがあります。同じようなデータを用意し、同じように計算式を書けば真似することができるものもあるでしょう。
しかしここで大事なのは、そこで単なるコピペで終わらせるのではなく、「理屈まで理解しようとするかどうか」です。もちろんすべての理屈を理解する必要はない(できない)かもしれませんが、理屈を理解している方が応用が効きますし、新たな発見が自分の中で生まれる可能性も高まります。「難しそうだから」「とりあえずつくれればOK」という妥協で終わらせず、理解しようという好奇心を持つことが、上達への近道かもしれません。
例えば、私はRadialチャートという円状にデータが並ぶ表現が好きでよくつくっているのですが、初めてこの表現をつくる際に、しっかり理屈を理解したい!と考え、計算式を読み解くことから始めました。RadialチャートではSIN・COS・RADIANSという関数を使用するのですが、これらは高校数学で学ぶ三角関数のことです。当時、受験勉強の記憶はすっかり抜けていたのですが、学生時代に使っていた参考書を引っ張り出してきて再度三角関数について学び直しました。
結果的にその理屈を理解することができ、今では何も情報を見ずに必要なデータや計算式を考え、それを応用した表現をつくることもできるようになりました。最初にVizをつくることができたことに満足せず、理解から逃げずに突き詰めていったおかげだと思っています。
④言い訳をせず、継続的にパブリッシュし続ける
少しつくって満足するのではなく、言い訳をせずにVizをつくり、パブリッシュし続けることも大切です。「継続は力なり」という言葉にもある通り、継続することはスキルを磨く上で非常に重要です。「仕事が忙しいから」「プライベートでやりたいことがあるから」「アイデアが思いつかないから」「データが見つからないから」という言い訳をしたところで、残念ながらスキルは上達しません。言い訳に逃げず、きちんと継続することが大切です。
私は数年前に「1Viz/1Week」というのを目標に掲げ、1年間毎週欠かさずVizをパブリッシュし続けたことがあります。仕事の忙しいタイミングと重なり、大変な時期もありましたが、それでも無事やり切ることができました。最初のころはデータ準備~考案~作成までかなり時間がかかり、土日を丸々使ってしまうこともありました。しかしだんだんと慣れてくると、大体数時間以内にVizをつくり上げられるようになりました。
現在は特にそういった目標は定めていないのですが、当時と同じくらい(むしろ多いくらい)のペースでVizをパブリッシュし続けることができています。これも数年前に目標を立てて1年間パブリッシュし続けたおかげだと思っています。
⑤ちゃんと楽しむ
そして最後に一番大切なのが、ちゃんと楽しむことです。楽しもうという思いがないことには、先述の学習方法もうまくいきません。自分自身が楽しむという気持ちを忘れないようにしましょう。
まとめ
Tableau Publicのおかげで様々な表現・データの扱い方を学ぶことができました。2025年10月現在、Vizの数は423個になりました。
しかし、まだまだつくりたいものはたくさんあるので、これからもどんどんTableau Publicを活用していこうと思います!
みなさんもぜひTableau Publicを有効活用してみてください!
https://public.tableau.com/app/profile/ryo.hiromoto/vizzes
