こんにちは、廣本です↗️。今回はTableau Nextをより効果的に活用するための方法について検証してみました。
Tableau Nextとは?
Tableau Nextはセールスフォース(Salesforce)社が提供する次世代型の分析プラットフォームです。AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」が統合されており、可視化にとどまらず、より高度な分析やアクションをおこなうことができるようになっています。日本語での一般提供も2025年6月から開始されています。
自然言語でデータ集計・可視化した例

データから読み取れる傾向の分析をした例

(データ参照元:博報堂生活総合研究所『生活定点1992-2024』より)
データにビジネスコンテキストを付与する方法
Tableau Nextを活用するにあたり、特に重要になるのはデータです。Tableau NextではData Cloudを基盤とし、自分たちで定義した信頼性の高いデータを利用することができます。
データを整備する上で重要なポイントはいくつもありますが、その1つがビジネスコンテキストへの配慮です。いかにAIエージェントといっても、社内で使われている独特の略称や用語、あまりに抽象的すぎる指示を正しく理解するのは困難です。
そんなときに便利な機能が「ビジネス設定」です。これを設定しておくと、前提条件としてビジネスコンテキストをAIエージェントに与えることができます。設定方法は以下の通りです。
1. セマンティックモデルを作成し、左上の「ビジネス設定」のアイコンをクリックします。

2.「ビジネス設定を編集」できるようになりますので、こちらにビジネスコンテキストを記載します。

手順は以上になります。
では、ビジネスコンテキストを何も指定しない場合と、指定した場合の比較をしてみましょう。
なお、今回はTableauユーザーにはおなじみの、サンプルスーパーストアのデータを使用しています。製品カテゴリには、「事務用品」「テクノロジー」「家具」の3種類が含まれています。

結果は以下のようになりました。
ビジネスコンテキストがないとき
まずはビジネスコンテキストに何も記載していない状態で依頼してみましょう。
『テクノロジーの売上の年別推移が見たい』
テーブル内の情報をきちんと指定したこの要望にはしっかりと答えてくれました。特に指示はしていないですが、日付は注文日を使用し、売上は合計で集計してくれています。

『家電の売上の年別推移が見たい』
この質問に対してはうまく答えてくれませんでした。理由も記載されていますが、「家電」というカテゴリはデータに含まれないので、当然の結果ではありますね。
※ちなみに以前のTableauのサンプルスーパーストアのデータでは、「事務用品」「家電」「家具」という3種類の製品カテゴリになっていました。私もいまだに「家電」と言ってしまうことがあります。

『家電はテクノロジーと同義です。家電の売上の年別推移が見たい』
家電 = テクノロジーのことである、という前提を与えた上で同様の依頼をすると、今度は期待通りに回答してくれました。

プロンプトの中にコンテキストを加えれば期待通りの回答をしてくれましたが、毎回この指示をするのは面倒ですね。
ビジネスコンテキストがあるとき
では、ビジネスコンテキストを与えると回答はどう変わるのでしょうか?下記のビジネスコンテキストを設定した上で、同様の質問をしてみました。

『家電の売上の年別推移が見たい』
今度はプロンプト内に前提を与えなくとも回答してくれました。Sourcesを確認すると、「テクノロジー」と「家電」の両方を含む、という処理になっているので、微妙に意図とは異なりますが、集計上は問題なさそうですね。

まとめ
AIエージェントを活用する上では、データを整備するのはもちろんのこと、ユーザーが参照しやすいよう配慮することも重要です。
ビジネスコンテキストの設定をしておくことで、データの構造に詳しくないユーザーでも、不便を感じることなく、AIエージェントを活用できるようになります。
その他、デフォルトで使用するカラムや集計方法を定義しておく等、工夫の余地は多々ありますので、ぜひ設定してみてください。
