Snowflake World Tour Tokyo2025とは?
Snowflake World Tour 2025 - Tokyo
Snowflake World Tour Tokyoは日本最大級のSnowflakeのイベントで、データライフサイクル全体にわたる最新情報や、さまざまな企業の事例を聞くことができます。今年は9/11・9/12に2日間にわたって開催されました。
参加者からもSnowflakeに対する愛や期待が伝わってくるイベントでした。

DAY1 キーノート
DAY1のキーノートでは、Snowflake CEOのリダール・ラマスワミ氏からSnowflakeのビジョンについて語られました。
個人的に印象に残ったのは**「EASY(使いやすさ)」**への言及です。
技術の進歩やニーズの変化とともに機能性が重視され、必要な機能がどんどん追加されていくのは当然の流れですが、一方でユーザーが置き去りになってしまっては意味がない、というのはその通りだなと思いました。
サービスや製品を提供する側は「こんな機能もあった方が良いのではないか」「この機能を追加したらもっと活用の幅が広がるのではないか」という思いから、様々な機能を拡充していきますが、それが必ずしもユーザーのためになるとは限りません。「使い慣れたユーザーが戸惑わないか」「初めて使うユーザーにもわかりやすい設計になっているか」という視点は非常に大切になります。
ユーザーがほしいのは「機能」ではなく「価値」であるということを常に意識し、「ユーザーが使いやすくなるための労力を惜しまない」「使いやすさをユーザー任せにしない」という思いを持って製品やサービスの開発に取り組むのは重要だなと改めて感じました。
Snowflakeが大切にする思いがひしひしと伝わってくる内容でした。
また、最後のパートでOpenAI Japan 代表の長﨑忠雄氏の**「最新のAIをできるだけ早く導入すべき」**という言葉も非常に大事だなと思いました。AIと一口にいってもその進化はかつてないほど早く、日々できることが進化しています。数ヶ月前まで「もう少し回答精度上がらないかな」「マルチモーダル対応してくれないかな」と思っていたことが、いつの間にか新しいバージョンが登場し解決している、ということはよくあります。その中で、その進化を(単に情報としてインプットするだけではなく)実際に使って肌で感じることは重要です。知識として知っているだけの人と、実際にそれを使ったことがある人の間には大きな差があります。
最新の情報にキャッチアップするのは当然として、いかにそれを素早く試しアクションに動かせるかが、今後の進化のカギになるなということを改めて感じました。
セッション
各セッションではSnowflakeの機能紹介以外にも、様々なカスタマー事例を聴講することができました。
その中で私が特に印象に残ったセッションは、三井住友トラスト・アセットマネジメントの松本宗寿氏の『AI駆動開発と内製化・ガバナンスの両立』です。私も社内でAI活用の推進を行っていますが、「なかなか活用をしてくれない人を動かすためにはどうすれば良いのか」「AIを本当の意味で業務に浸透させるためにはどうすれば良いのか」「組織としてAIの活用レベルや意識がバラバラにならないためにはどうすれば良いのか」といった課題で悩むことがあり、そのヒントになればという思いでセッションを聴講しました。
松本氏のセッションで印象に残っているのは、組織のチャレンジの総量を増やすための考え方でした。何か新しい取り組みを推進する中で、私は「挑戦した人や事柄をポジティブに称賛する」ということが大切だと思っているのですが、一方で松本氏の考え方では、奨励することだけでなく、挑戦のコストを下げることにも言及されていました。

今まで経験のないことに挑戦し、それを受け入れて考え方や仕組みを変えることは、大きな成果が得られる可能性がある一方で、様々なコストがかかります。コストには、金銭的なコストももちろんですが、準備や実装にかかる時間的なコストや、不安・心配・失敗したときの恥ずかしさ等の心理的コストも含まれます。そうしたコストを進んで受け入れ、新しいことに挑戦することを厭わない人(組織)は、奨励する文化によりどんどん挑戦してくれるようになると思われます。
しかし一方で、奨励する文化だけでは、そういったコストを受け入れることが簡単にはできない人(組織)を動かすことは難しくなり、結果として、組織全体としてのチャレンジの総量を大きくすることにはつながりにくくなってしまいます。そのため、挑戦を奨励するだけでなく、挑戦するコストを下げる取り組み(簡単に始められるテンプレートを用意する、社内事例を積極的に共有する等)を行うことで、慎重派の人たちも動かすことができ、結果として組織全体のチャレンジの総量を大きくすることができるんだなという気付きがありました。
まとめ
今回初めてSnowflake World Tour Tokyoに参加してきましたが、Snowflakeという製品に対する思いはもちろんですが、データやAIの力で世の中をより良くしたいという思いが伝わってきたのが印象的でした。また開催される機会がございましたら、ぜひみなさんも参加してみてはいかがでしょうか?