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Salesforce Data 360(Data Cloud)×Salesforce CRM

こんにちは。まのです。

今回は、Salesforce Data 360(旧称:Data Cloud)で整備・統合したデータを、Salesforce CRMで活用する方法を紹介します。

 

 

Salesforce Data 360のデータをSalesforce CRMで活用する「Enrichment機能」とは?

「Data 360のデータを活用して、Salesforce CRMのレコードページをリッチにしたい!」というシーン、ありませんか?

実はData 360→Salesforce CRMの連携方法は多数あるのですが、今回は中でも個人的におすすめな「Enrichment」という機能を使用する方法を使いたいと思います。

 

「Enrichment」機能には①関連リスト ②直接 DMO 関連リスト ③コピー項目の3種類があります。

以下、Salesforceの公式Helpページからの引用です。

関連リスト — 関連リストには、DMO オブジェクトの情報が表示されます。DMO オブジェクトは、Data Cloud の個人オブジェクトまたは統合個人オブジェクトとの 1 対多のリレーションを持ちます。たとえば、1 人の取引先責任者が多くのメールエンゲージメントを担当することがあります。関連リストを使用すれば、取引先責任者のエンゲージメントを会社全体で確認できます。

直接 DMO 関連リスト — 直接リレーションを介して Salesforce オブジェクトに接続されている DMO からの情報が表示されます。直接リレーションでは、DMO の ID 解決が完了している必要はありません。たとえば、Automotive Cloud の車両オブジェクトには、Data Cloud の車両テレマティクス イベント DMO レコードの関連リストを含めることができます。

コピー項目 — コピー項目には、1 対 1 のリレーションを持つオブジェクトから Data Cloud の個人オブジェクト、統合個人オブジェクト、Data Cloud アカウントまたは統合取引先 DMO にコピーされた項目データが表示されます。CIO オブジェクトのディメンションとして 1 つの個人 ID を使用する必要があります。複数ディメンション CIO オブジェクトはサポートされていません。たとえば、計算済みインサイトオブジェクトからコピーされた [生涯価値] の項目を追加します。

https://help.salesforce.com/s/articleView?id=data.c360_a_enrich_your_org_with_data_and_insights.htm&type=5

 

使い分けが難しく感じるかもしれませんが、私は以下のようにイメージしています。

  • Salesforce CRMのレコードページでData 360のデータを参照できれば良い→ ①関連リスト または ②直接 DMO 関連リスト

    ┗ ①と②は「ID解決が完了しているか」「対象オブジェクトは何か」などで判断して使い分けます。

  • Salesforce CRMのレコードをData 360のデータで更新したい → ③コピー項目

※ あくまで「使い分けパターンの一例」です。対象にできるオブジェクトやその他の機能差などもあるため、実際には様々な事項を考慮して選択する必要があります。

 

ここから、各連携方法での設定手順と表示イメージを解説します。

いずれの方法でも、「データ取り込み〜DMOへのマッピングまでは完了している」状態からスタートします!

 

①関連リスト

Data 360のDMOのデータを、CRMレコードページに表示することができます。

 

【手順】

1.関連リスト設定

オブジェクトマネージャー>Data 360のデータを表示させる対象のオブジェクト>Data Cloud関連リスト編集画面に移動します。

※対象とできるのは取引先オブジェクト、取引先責任者オブジェクト、リードオブジェクトです。

 

「新規」をクリックし、データスペースとData 360オブジェクトを設定します。統合個人DMO、統合取引先DMO、個人DMO、取引先DMOのいずれかとリレーション設定がされているDMOまたは連絡先メールなどの統合連絡先 DMOが選択可能です。

※個人DMO、取引先DMOに関連するDMOを選択する場合でも、ID解決が完了している必要があります。

 

今回の例では、事前にID解決とリレーション設定を完了した状態からスタートしています。

 

「選択したページレイアウトに関連リストを追加」でページレイアウトを選択すると、ページレイアウトに関連リストが追加されます。

 

2.ページレイアウトの編集

オブジェクトマネージャー>ページレイアウト画面に移動します。

先ほどの手順でチェックを入れたページレイアウトに、対象の関連リストが追加されていることを確認します。

 

3.Lightningレコードページの編集

オブジェクトマネージャー>Lightningレコードページ編集画面に移動します。

「動的関連リスト」を画面にドラッグアンドドロップで追加し、表示する関連リストとして今回作成したものを選択します。

表示する項目も自由に選択することができます。

※注意ポイント※

エンゲージメントデータを含む関連リスト強化では、デフォルトでは過去 7 日間のデータが返されます。

動的関連リストの設定内「関連リストの検索条件」で明示的に日付の条件を加えることで(例:date >= 2025-01-01)、過去7日間以外のデータも表示することができます。

 

以上で設定は完了です。画面で表示確認をしてみましょう。

このように、レコードページ画面でData 360のデータが参照できました!

 

 

②直接 DMO 関連リスト

Data 360のDMOのデータを、ID解決をすることなくCRMレコードページに表示することができます。

こちらはID解決が未完了でも設定が可能です。

 

【手順】

1.リレーション設定

Data 360画面にて、CRMレコードページに表示させたいDMOを開き、「リレーション」タブに移動します。

リレーションの「編集」をクリックすると編集画面が開きます。

 

Data 360のDMOとSalesforce CRM間のリレーションを追加します。

  • 項目:Data 360側で、CRMレコードとの紐付けキーになる項目
  • 多重度:N対1
  • 関連オブジェクト:Data 360のデータを表示される対象のCRMオブジェクト
  • 関連項目:CRM側で、Data 360との紐付けキーになる項目

 

2.ページレイアウトの編集

オブジェクトマネージャー>ページレイアウト画面に移動します。

「関連リスト」から今回作成したリレーションをドラッグアンドドロップで画面に追加します。

 

3.Lightningレコードページの編集

ここから先の設定手順は「関連リスト」と同様です。

オブジェクトマネージャー>Lightningレコードページ編集画面に移動します。

「動的関連リスト」を画面にドラッグアンドドロップで追加し、表示する関連リストとして今回作成したものを選択します。

表示する項目も自由に選択することができます。

※注意ポイント※

エンゲージメントデータを含む関連リスト強化では、デフォルトでは過去 7 日間のデータが返されます。

動的関連リストの設定内「関連リストの検索条件」で明示的に日付の条件を加えることで(例:date >= 2025-01-01)、過去7日間以外のデータも表示することができます。

 

ここまでで設定が完了です。画面で表示確認をしてみましょう。

このように、レコードページ画面でData 360のデータが参照できました!

 

 

③コピー項目

Salesforce CRMのレコードをData 360のデータで更新することができます。

 

【手順】

1.コピー項目の設定

設定>インテグレーション>強化>コピー項目設定画面にて、新規コピー項目を作成します。

コピー元となるData Cloudオブジェクトと、コピー対象となるSalesforce CRMのオブジェクトを選択します。

(必要に応じて、IDの照合方法なども設定します)



コピーするフィールドを選択します。

今回は、Data 360にある以下のようなデータを使用して、「account_score」項目の数値をコピーします。



表示名とAPI 参照名を設定します。

 

2.項目のマッピング

強化が作成されたら、「どの(Data 360)フィールドを、どの(CRM)フィールドにコピーするのか」を設定します。

マッピング設定が完了したら「保存して同期を開始」します。関連するデータのみがコピーされるようにするには、検索条件を指定します。

 

同期が進行/完了すると、「同期履歴」に状況が表示されます。

 

以上で設定は完了です。同期が完了したら、画面で表示確認をしてみましょう。

このように、CRMオブジェクトの指定した項目に、Data 360のデータがコピーされました。

 

 

まとめ

今回は「Enrichment」機能を使用して、Data 360のデータをSalesforce CRMで使用する方法を紹介しました。

この機能を使うことで、Data 360上で統合・管理したデータの活用の幅が広がります。

ぜひ一度試してみてください!