
こんにちは、廣本です🍜。
近年、AIを用いた画像生成のクオリティが大きく向上しています。
手描きのイラストをリアルに変換したり、文章の構成を踏まえたスライドを作成したりすることもできるようになりました。
今回は画像生成AIモデル「Nano Banana Pro」を使用して、当社のラーメン好きな人(+生成AIモデル)にラーメンの画像を生成してもらい、最終的にどのラーメンが最もおいしそうか、当社メンバーに審査してもらいました。
果たして、おいしそうなラーメンを作ることは出来るのでしょうか?
ルール
私が描いた下記のイラストを、NanoBanana Proでリアルなラーメンの画像に仕上げてもらいます。

Nano Banana Proに投げかけるプロンプトは以下の通りです。
共通プロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
…(以下、各々でプロンプトを追加する)
※なお、プロンプト内に固有名詞(具体的な店名等)を記載することはNGとしています。
そして、誰が作成した画像なのかを隠した状態で、当社のメンバーから「最も食べたいと思うラーメン画像」を投票してもらい、グランプリを決定しました。
生成画像
集まった画像は以下です。
エントリーNo.1(作成者:ほそらーめん)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
・ラーメン評論家が1位に選ぶようなラーメン
・塩系ラーメン
・スープは白濁
・ものすごいシズル感
・麺は極細麺
・輝いて見える
・端ですくってインサート映像を撮る感じ
生成された画像

工夫したポイント・感想
ラーメンではないところで美味しそうな感じを出すよう工夫しました。
エントリーNo.2(作成者:未設定)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
・寒い夜に食欲をそそる、出来立てで熱々の鶏白湯ラーメン
・表面にうっすらとした脂と、美味しそうな照りがある
・細めのストレート麺で、スープをまといツヤが出ている
・大きめで薄切りの鶏チャーシューをたっぷりとのせる
・半熟の味玉と刻みネギを添え、全体のバランスを取る
・湯気が立ち上り、香りまで想像できる臨場感
・食べる人の目線の高さから見た構図
生成された画像

工夫したポイント・感想
寒い夜に見た瞬間、「これ食べたい!」と思ってもらえるよう、鶏白湯のコク感とボリューム感を意識しました。 最初は少し視点がズレた構図になってしまったので、「食べる人の目線」が伝わるように指定を入れています。 途中からずっとお腹がすいていました。
エントリーNo.3(作成者:かたこいおおめ)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
・ベースとなるスープは日本人の過半数が好みであるスープを採用してください。
・ラーメンは写真のようなリアリティで表現してください。グルメサイトに投稿されるような写真がいいです。
・画像はラーメンが提供される瞬間の喜びを表現して没入感を表したいです。
・食事シーンは冬の寒い日に頑張って並んでようやく食べられる瞬間です。
・ラーメン提供場所はカウンターで、表現したラーメンに合う薬味もおいてください。
・提供するのは、長年スープの味を守ってきた50代店主です。提供する手はラーメン職人だと感じるようにしてください。
生成された画像

工夫したポイント・感想
ラーメン単体というよりも、提供されるシーンを含めた作品に仕上げました。
人をいれるとAI感が強くなり苦戦したため、提供される瞬間を切り取ることで手をぼかし、AI感を弱めました。
寒い冬の日、極度の空腹に耐えて並び、やっと掴んだこの一杯。これはまさにベスコングルメ。
味だけでなく情景までが美味しさ。
卓上の薬味を使って自分好みのラーメンを。さあ、召し上がれ!
エントリーNo.4(作成者:餃子は酢ラー胡椒で食べる派)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
・深夜に、屋台の木製のカウンターで食べるイメージです。
・熱々さを演出するために、多めに湯気を出してください。
・もう少し具がよく見えるように、器の上の方が少し画面外に出るくらい近くに寄ってください。
・画角は80度くらいの上からにしてください。
・透き通るような色の塩ラーメンです。
・ネギは小口切りしたものを中央に振りかけてあります。
・半熟の半分に割った卵が奥側に2つ乗っています。黄身は赤みの強いオレンジ色で、半熟なのでとろっとしています。
・チャーシューが2枚入っています。少し焼き色をつけて香ばしそうにしてください。
・メンマも3枚入っています。スープに浸かって少しテカっています。
・岩海苔がたっぷり入っています。岩海苔とはシート状のものではなく、天然の海苔のことでバラバラの状態です。スープに浸かって濡れている部分と、乾いている部分があります。
・麺は手作りで作ったような、ちぢれ麺です。
・食べる直前なので、ほんの少しだけ胡椒がかかっています。
・具は整列しすぎないでください。
・画面の端っこの方にタオル製の白いおしぼりが映るようにしてください。おしぼりは全て見えていなくても良くて、一部のみ見えれば良いです。おしぼり受けはなく、袋から取り出すタイプのもので、少し崩れています。
生成された画像

工夫したポイント・感想
深夜、肌寒い中ハフハフして食べるラーメンが一番美味しいので、そのシチュエーション込みで生成しました。
新潟で食べた岩海苔モリモリラーメンを再現したかったのですが、「岩海苔」がうまく伝わらず難しかったです。
プロンプトが思ったより長くなり、こんなに情熱があったのか、と自分に驚きました。
エントリーNo.5(作成者:なおにゃん@パワー系マシマシで勝負)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
##要素
-画像の具材(たまご、ネギ、チャーシュー)はそのまま生かしてください。形は問いません。チャーシューは大きめがいいです
-画像の具材に加えて、もやしとキャベツを「マシマシ」で盛ってください。その側面にニンニクを「マシマシ」で盛ってください。
-スープには背油が浮いており、野菜にも若干固形の油がかかっています。
-スープは非乳化で、油との層ができています。
-麺は太麺で、若干縮れています
生成された画像

工夫したポイント・感想
二郎という言葉を使わずに、二郎をできる限り再現するためには、長年培ってきた二郎ナレッジが生かされました。
優勝待ったなし‼
エントリーNo.6(作成者:廣本)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
・日本の伝統的な中華そば
・スープは醤油ベース
・具材は卵・チャーシュー・ネギ
・背景は典型的な町中華料理の店内カウンター
・箸で麺を持ち上げている様子
・画像は全体的に明るく、ラーメンが映えるように
生成された画像

工夫したポイント・感想
できるだけシンプルなプロンプトを心がけました。指示が多すぎると、自分の意図と違うものが生成されてしまう恐れがあるため、最低限、盛り込みたい要素に絞りました。
ラーメンのテイストも、好みに差が出ず、万人受けしそうな中華そばにしました。具をシンプルにしたのも同じ理由です。
おいしいラーメンができたと思います!
エントリーNo.7(作成者:Gemini 2.5 Flash)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
濃厚な豚骨スープ
麺は中太ストレート麺
チャーシューは柔らかく煮込まれた厚切りチャーシュー
半熟卵(味玉)
青ネギ
鳴門巻き
光沢があり、食欲をそそる湯気が立っている状態
生成された画像

工夫したポイント・感想
- 具体性を持たせた要素の指定
- 元のイラストは抽象的な線画ですが、それを具体的なラーメンの具材(チャーシュー、半熟卵、青ネギ、鳴門巻き)として解釈し、プロンプトに明記しました。これにより、AIが何を生成すべきか明確になります。
- スープの種類(濃厚な豚骨スープ)や麺の種類(中太ストレート麺)も具体的に指定することで、ラーメンの種類を特定し、よりリアルな描写を促しました。
- 五感に訴えかける表現の導入
- 単に「リアルなラーメン」だけでなく、「おいしそう」に変換するという指示があったため、視覚だけでなく、味覚や嗅覚、触覚を想起させるような表現を盛り込みました。
- 例えば、「濃厚な豚骨スープ」「柔らかく煮込まれた厚切りチャーシュー」「光沢があり、食欲をそそる湯気が立っている状態」といった表現は、見た目の美味しさだけでなく、風味や食感、温かさといった「おいしさ」を感じさせる要素をAIに伝え、より魅力的な画像を生成するように誘導しています。
- 日本語のニュアンスを活かした表現
- 「おいしそう」という日本語のニュアンスを最大限に引き出すために、形容詞や修飾語を豊富に使用しました。これにより、AIが単なるリアルな描写を超えて、「食欲をそそる」という感情的な側面も表現できるように意図しました。
これらの工夫により、単なるイラストのリアル化だけでなく、見る人が「食べたい」と感じるような、より魅力的なラーメン画像を生成できるプロンプトになったと考えています。
エントリーNo.8(作成者:GPT-5)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
スープ:濃厚で白濁した豚骨(しっかり乳化したとろみ、表面に薄い脂の膜で艶やか、温かみのあるベージュ〜クリーム色)
麺:中太のストレート麺(コシのある質感、スープをまとった光沢、麺の一本一本が自然に見える)
チャーシュー:厚めで柔らかい煮豚(肩ロースまたはバラ、2〜3枚、照りと脂身のとろけ感が伝わる)
味玉:半熟の味付け卵(外側は薄い茶色、半分にカットし黄身がとろり)
薬味:青ねぎ(小口切りで瑞々しく鮮やかな緑)
具材:ナルト(白地にピンクの渦巻き、1〜2枚)
湯気:食欲をそそる自然な湯気がふわっと立ち上る
見た目:全体に光沢とシズル感、スープの深みが感じられる
器:白〜淡色の丼で清潔感があり、縁の立ち上がりを自然に表現
撮影表現:料理写真風のフォトリアル、高解像度、自然光、浅い被写界深度、やわらかな影
構図:真上〜斜め45度のアングルで、元イラストの具材配置を尊重して再現する
生成された画像

工夫したポイント・感想
工夫したポイントは次のとおりです。
- おいしさの伝わるスープ表現:白濁豚骨を指定し、乳化によるとろみと薄い脂の膜で艶を出す描写を入れて、温度感とコクを視覚化しました。
- 質感の言語化:麺の「コシ」「光沢」、チャーシューの「照り」「脂身のとろけ感」、味玉の「黄身がとろり」など、モデルが質感を再現しやすい語彙を選びました。
- 色コントラストの設計:ベージュ〜クリーム色のスープに、青ねぎの緑、ナルトのピンク、味玉の黄身を配置して、食欲をそそる色対比を作りました。
- 湯気とシズル感:湯気の指示を入れて“できたて”感を演出し、全体の光沢やシズル感を強調しました。
- 撮影表現の明確化:自然光・浅い被写界深度・やわらかな影・高解像度を指定して、料理写真の定番ルックに寄せています。
- 角度の最適化:真上〜斜め45度とし、具の立体感とスープ面の艶が伝わりやすい構図にしました。
- 元イラストの配置尊重:左側の円形をナルト/味玉、上部の小さな丸を青ねぎ、中央の横長パーツを主菜(チャーシュー)として解釈し、配置を極力維持する指示を追加しました。
- 器の指定:清潔感のある淡色の丼を指定し、料理を引き立てつつ反射や縁の立ち上がりでリアルさを補強しました。
- 具体量のガイド:チャーシュー枚数や具材の枚数を「2〜3枚」「1〜2枚」などで示し、過剰・不足の生成を避ける工夫をしています。
- モデル誘導の言い回し:フォトリアル、光沢、深みなどのキーワードを散りばめ、Nano Bananaが「おいしそう」に最適化されたルックへ収束しやすくしました。
エントリーNo.9(作成者:Claude Sonnet 4.5)
使用したプロンプト
添付画像はラーメンのイラストです。
これをリアルなラーメン画像に変換してください。
なお、下記の要素を反映してください。
麺
つやつやとした黄色い中太麺
ほどよいウェーブがかかった縮れ麺
スープに浸かり、湯気が立ち上る様子
スープ
濃厚な醤油ベースの茶色いスープ
表面に浮かぶ香ばしい油の層
器の底まで透けて見えない深みのある色合い
トッピング
チャーシュー: 厚切りで柔らかそうな豚バラ肉、表面に焼き目がついている
半熟煮卵: 黄身がとろりと半熟状態の味付け玉子、断面が見える配置
メンマ: つやのある茶色いメンマ、2-3本
ネギ: 刻んだ青ネギまたは白髪ネギ、鮮やかな緑色
海苔: 1-2枚の焼き海苔
器と雰囲気
伝統的な和風のラーメン丼(白または黒)
湯気が立ち上る臨場感
プロの料理写真のような美しいライティング
食欲をそそる美味しそうな質感
全体の仕上がり
写真のようなリアルな質感
高解像度で細部まで鮮明
ラーメン店で出てくるような本格的なビジュアル
生成された画像

工夫したポイント・感想
プロンプト作成で工夫したポイントをご説明します:
1. 構造化と階層化
- 見出しを使って要素ごとに整理
- Nano Bananaが理解しやすいよう、麺・スープ・トッピングなど明確に分類
2. 具体的な質感描写
- 単に「麺」ではなく「つやつやとした黄色い中太麺」
- 「濃厚な醤油ベース」「香ばしい油の層」など五感に訴える表現
- AIが再現しやすい具体的なビジュアル情報を提供
3. イラストから読み取った要素の反映
- イラストに描かれている要素を特定:
- 麺の波線 → 縮れ麺
- 丸い物体 → 煮卵(断面が見える配置を指定)
- 三角形 → メンマ
- 文字らしきもの → 海苔と解釈
4. リアリティを高める指示
- 「湯気が立ち上る」「プロの料理写真のようなライティング」
- 「高解像度で細部まで鮮明」など、写真的なクオリティを要求
5. 食欲をそそる表現
- 「とろりと半熟」「柔らかそうな」など、美味しさを感じさせる形容詞
- 依頼の「おいしそうな画像」という目的に直結
このように、AIが具体的にイメージできる詳細さと構造化された読みやすさを両立させました!
投票結果
投票結果は以下のようになりました。
- 1位🏅:エントリーNo.4
(作成者:餃子は酢ラー胡椒で食べる派) - 2位🥈:エントリーNo.1(作成者:ほそらーめん)
- 3位🥉:エントリーNo.9(作成者:Claude Sonnet 4.5)
まとめ
実は、投票結果では大きな偏りがなく、まんべんなく票が集まりました。画像クオリティの差というよりも、純粋に投票者のラーメンの好みによる差が決め手になったのでしょう。
人間のプロンプトは、ラーメン自体はもちろんですが、ラーメンの見せ方やシチュエーション等に対する言及もありました。一方で、AIのプロンプトは、ラーメンにフォーカスした内容が中心となっていました。これは実際にラーメンを食べたことがあるか否かの経験の差が大きいのかもしれませんね。
結果的に、当社メンバーを巻き込んだ面白い取り組みになりました。テーマを継続的におこなってみたいと思います。