Tech Waves

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Google Cloud Next Tokyo 2025 参加してきた (村ver.)

こんにちは。村です。

2025年8月26日のGoogle Cloud Next 25の2日目に参加してきました。

いくつかセッションを聞いてきた中で2つピックアップしつつ、思ったことを書いてまいりたいと思います。

久しぶりに沢山人がいるところに行って疲れましたが、昔仕事をご一緒させていただいた方との出会いがあったり、思考を刺激されるような話も聞けたりで、楽しい時間でもありました。

結論

AI Agent開発はイシュー設定に尽きる。

あれやってみようこれやってみようも大事ではありますが、やはり何を解決したいのか、つまるところどこに人手がかかってるのか、だなと思いました。こう書くと当たり前に聞こえるのですが、世の中往々にしてこうなっていないものが多いと感じます。

(なお、将来的には状況が変わる気はしますが。)

ピックアップセッションとその理由

東京システムハウスさんの「Cobol課題に終止符を。今すぐ始めるGoogle Cloudでのモダナイゼーション」とJCBさん&NTTデータさんの「マルチテナント基盤の信頼性を支える構成分析エージェント」をピックアップさせていただきます。

どちらも目の付けどころが良く、イシューから入っているな、というところがとても共感できました。企画力バンザイ。

ピックアップセッション①:東京システムハウスさん

ざっくりいうと、今企業が持っているCobol資産や設計書をもとに、足りない設計を書き起こしたり、Java変換したり、Google Cloudに移行したり、というソリューションをご紹介いただきました。

Cobolからの移行は躊躇している企業さんもいっぱいいらっしゃると思います。単純な言語移行だけではなく、今まで何十億円〜何千億円とかけてきたであろう汎用機開発からの脱出でもあります。

何十年にも渡り一つの現場に居続けた仙人のようなCobolプロフェッショナルは引退世代で、かつ一部のメーカーは汎用機のサービス保守は辞めます、と言っていたりで、これが2025とか2030問題的なことを世間では言われているわけです。

このソリューションは「引退するCobolプロフェッショナルの代替」「複雑怪奇な資材の翻訳と移行」をやってくれるわけで、まあある意味誰でも思いつく必要なものであり課題であります。

感銘を受けたポイントは、「リスク」です。

躊躇している企業さんが多い理由はまさに「リスク」な訳です。(私の想像を含んでおりますので、事実と違う部分があればご容赦ください)

  • 汎用機&Cobolは金融などミッションクリティカルなシステムを担っており、移行の旗振り役といったら責任感が半端ない(なんなら貧乏くじ。どこかの銀行さんもとても大変だったと、一時期ニュースも盛り上がっていた、と記憶してます)
  • 少しでも問題が起きた時の賠償問題など、いくらでも恐れることがある
  • 各企業でこの領域の運用保守を担当している何百人という勢力の反発

という中で、ピックアップさせていただいた理由ですが。

あえてここに突っ込んでいくのは勇気がいるだろうなと思うところです。それこそ責任分解点など、とても慎重に整備されているんだろうな、というのは想像に難くありません。

ですが、そこを越えれば当然ニーズがあり、まだまだブルーオーシャンでもあるのではないかと思います。

私自身20年以上前に少しだけCobolの世界を経験したおじさんなわけでありますが、東京システムハウスさんの若手の方がこのソリューションを熱心に説明しているのを見て、若い世代がここの改革に力を注いでいるんだなと、とても胸熱でした。

ピックアップセッション②:JCBさん&NTTデータさん

GKEのバージョンアップ時に、JCBさんの資材に対して、影響度や改修ポイントなどを洗い出してまとめてくれるAgentのご紹介でした。

ある意味インフラとかアプリ基盤的な世界観におけるAI Agentということかなと受け取っています。

で、確かにこの領域大変なんですよね。クラウド時代になり、インフラは大分楽になったなという印象はありますが。オンプレでもサーバーのパッチ充てとかアラート対応って一大事だったなーと懐かしい記憶が蘇りました。

ここの調査は確かにとっても工数がかかります。それでも、Cobolプロフェッショナルと同じ話で、このインフラの訳のわからんログをパッと見て答えを出す謎のプロフェッショナルがいることで仮説が成り立ち、それを調査することで成り立っていた訳です。

そりゃそこの代替要員欲しいよねと。流石な目の付け所だなと思いました。1ヶ月ちょっとくらいで開発をしたらしく、人間を教育するより遥かに早いし、Agentの成長も踏まえた説明をしていただいたあたりもよかったです。

最後に

AIの話が当然多くなると想像していたイベントで、あえてAIというテーマよりもデータ基盤に目を向けた記事を書こうと思っていたのですが、見事にAI関連の内容になってしまいました。やはり時代ですね。

ただどちらも企業の基盤にあるデータやプログラムをAIが学習していることで成り立っているサービスでもあります。

私の組織はお客様のデータ基盤を構築する仕事をさせていただいております。お客様に運用を引き渡す際は、お客様の運用保守AI Agent構築もセットでご提案させていただきますので、ご興味あれば是非Hakuhodo DY ONEへご連絡ください。