こんにちは、廣本です🗾。今回はTableau 2025.2の新機能、動的空間パラメーターについてご紹介します。
動的空間パラメーターとは?
動的空間パラメーターはTableau2025.2で登場した新機能で、公式サイトによると以下のような説明がされています。
複数のマップの同期、ズーム、パンで、掘り下げた動的な地理空間分析を行いましょう。状況に合わせて変化する空間パラメーターを使うと、マップの表示領域に応じたデータのフィルタリング、ズームレベルに基づいたマークの拡大縮小、複数のマップの同期を、再読み込みせずに行うことができます。
従来の機能では、複数のマップがある場合、片方のマップに対する操作は連動しないようになっていました。そのため、片方のマップで気になったポイントをもう片方のマップで深堀りするということがしづらくなっていました。

この問題を解決できるのが動的空間パラメーターです。この機能のおかげで、複数のマップの動きを連動させ、スムーズに深堀り分析できるようになりました。では早速、この動的空間パラメーターを使ってみましょう!
動的空間パラメーターの設定方法
Tableau2025.2のパラメーターを見てみると、「空間」という新しいデータ型を選べるようになっています。

データ型「空間」を選択すると、動的な値として任意のマップを選べるようになっています。

動的空間パラメーターを使用し、複数のマップ範囲を連動させるためには、INTERSECTION関数を使用します。
INTERSECTION関数は2箇所の空間が重なる場合はTRUE、重ならない場合はFALSEを返す関数です。これを利用し、特定のマップで表示している空間と他のマップで表示している空間が連動するようにしてみましょう。
今回はサンプルスーパーストアのデータを用いて、「売上のマップの範囲を変えると、利益のマップの範囲が変わる」という設定をしてみたいと思います。
①マップの準備
まずは売上のマップと、利益のマップをそれぞれ作成します。

②パラメーターの設定
次にパラメーターを設定します。データ型を「空間」に設定し、動的な値を「ダッシュボード上に配置している売上マップ」に設定します。この設定をすることで、空間パラメーターの値が「ダッシュボード上に配置している売上マップ」の値を動的に取得するようになります。

③計算式の設定
次に売上マップの表示範囲と、動的空間パラメーターの表示範囲が重なっているか否かを判別する計算式を作成します。
INTERSECTS(MAKEPOINT([緯度],[経度]),[マップ_para])
なお、MAKEPOINT関数は緯度・経度の情報から空間情報を取得する関数です。売上マップの表示範囲を取得するため、今回は別途、都道府県単位の緯度経度マスタデータを用意し、そこで取得した緯度・経度のデータを使っています。
④作成した計算式をフィルターに設定
③で作成した計算式を売上マップと利益マップそれぞれのフィルターに入れ、「真」を選択します。

⑤ダッシュボードで確認
最後にダッシュボードで挙動を確認してみましょう。
完全に範囲が一致しているわけではないですが、範囲が動的に変化していることがわかります。
まとめ
今回はTableau 2025.2の新機能、動的空間パラメーターを設定してみました。ぜひご活用ください!
参照記事
本記事を作成するにあたり、下記の記事を参照させていただきました。