Tech Waves

produced by Hakuhodo DY ONE

本ブログは、株式会社Hakuhodo DY ONEの開発チームによるエンジニアブログです。
それぞれのメンバーが業務を通して得た技術情報や、各種セミナーの参加レポート、またその他トピックについて情報発信を行っています。

開発リードの育成 ~開発リードワークショップ初回実施~

はじめに

はじめまして、にむらです🐹

実施から時間があいてしまいましたが、本記事では、先日本部内で開催した開発リード向けのワークショップについて、開催にあたって準備したことやプログラム内容、成果、今後の展開などを紹介します。

 

背景・目的

開発リード育成の必要性

そもそも開発リードとは何か、というところからですが、当社ではプロジェクトの中に営業・コンサルタント・開発といった各領域のメンバーがそれぞれの役割を担っています。

営業は案件受注までの工程をリードし、プロジェクト開始後のプロジェクトマネジメント(PM)をコンサルタントが担当します。プロジェクトの開発領域の管理は開発リード、そして技術特化のリーダーはテックリードが担当するという役割分担です。

担当領域

開発リードは提案時から営業に並走し、提案サポートを実施するだけでなく、開発フェーズの管理も担うため、その対応領域は幅広く、多岐にわたるフェーズの経験が求められます。

私個人としては、AI活用が当たり前となっている現在において、エンジニア技術のみで生きていくことはなかなか厳しい時代となってきたと感じています。(もちろん高い技術力で多方面から求められる人材となる道も、依然として存在すると考えています。)

そのため、「開発リード」という技術とプロジェクトマネジメント能力を兼ね備えたポジションは、により一層価値が高まってきています。

当社開発メンバーには、開発リードやテックリードといったキャリアを提示し、それぞれのメンバーに応じた価値を創造してほしいと考えています。その一環として、開発リードを体験してもらうワークショップを実施しました。

ワークショップを実施するフェーズの選定

ワークショップ準備として、まず案件を細かいフェーズに分けました。

  • 初回提案準備
  • 二次提案準備
  • クロージング
  • キックオフ準備
  • 要件定義・オンボーディング
  • 設計・開発
  • 施策ツール連携
  • 可視化・分析

どのフェーズからワークショップを実施するか悩みましたが、提案フェーズは特に経験したことがない開発メンバーが多いことと、案件の流れに沿ってワークショップを実施しようと考え、まずは提案フェーズのワークショップからスタートすることにしました。

第一回は初回提案準備、第二回は二次提案準備・クロージングをスコープとして、ワークショップの資料作成を進めていきました。

提案フェーズを体験してもらうにあたり、実際過去に提案した案件のRFPを準備し、提案活動で必要な準備をワークショップ形式で体験してもらいました。

ワークショップ概要

開催日程

  • 第1回:2025年11月28日
  • 第2回:2025年12月19日

各日程1.5時間確保して、オフラインで実施しました。

昨今、オンラインMTGが多いですが、ワークショップなのでオフラインで参加者全員で相談しながら進められるようにしました。

お茶とお菓子なども用意し、和やかな雰囲気の中で実施しました。


参加対象者

当初は開発メンバーに絞って開催する予定でしたが、提案フェーズということもあり、営業・コンサルにも興味を持つ人がいるのではということで、希望者に参加してもらうことにしました。

また、当社の案件には社員だけでなく、協力会社の方にも多数開発案件に参画いただいているため、協力会社のメンバーの中でも興味があれば参加可能な形としました。

グループワーク形式とし、グループ内にさまざまな領域のメンバー、プロパーメンバー、協力会社メンバーなど、多様な立場の方が含まれるように配置し交流を促す狙いも兼ねて実施しました。


プログラム内容

プログラム内容としては、大まかに以下となります。

  • RFPの読み方と理解
  • 提案の方向性
  • ショートワーク①RFPを読み解いて、プロジェクトの概要をまとめてみよう
  • ショートワーク②全体アーキテクチャを作成してみよう
  • 公共入札案件の特徴
  • 提案期間の進め方
  • 二次提案の準備
  • クロージングに向けた調整
  • ショートワーク③何種類か提案を作ってみて、それぞれのマイルストーンを考えよう

※それぞれの詳しい内容は今回触れませんが、ご希望があればいくつかに分けてブログ投稿を検討します。

そもそも提案活動に関わったことのないメンバーもいるので、提案活動はどう進めるかといった点も含めて講義を交えながらグループワークを進めてもらいました。

公共入札、社内の既存得意先の案件、新規獲得のコンペなど、案件の特徴に加え、SIer、コンサルティング会社、広告会社といった競合会社による提案アプローチの違いなど、複数の観点からどこに優位性を見出すべきか、を考えることは、特に開発メンバーにとっては今までにない視点であり、多くの学びがあったと感じています。


実施して得られた成果

ワークショップの最後に、参加者に感想を聞きました。

そもそも提案に関わったことのないメンバーが多かったため心配していた部分もありますが、実際のRFPを初めて見て、「ちゃんと読めば思ったよりとっつきにくいわけでもない」「AIを活用すればいけそう」といったポジティブな意見が出てきて安心しました。

すぐに実際の提案活動に開発メンバーが携わるわけではないですが、今回の経験が意識の片隅に少しでも残って、実際の提案活動の時に思い出してくれることを期待しています。また想定外の収穫として、普段提案活動をメインで動いている営業メンバーから学びがあったというコメントをいただきました。

開発が提案活動について語るという異色の組み合わせになりましたが、開催した意義があったな、と感じました。

また、今回はデータ基盤構築のRFPでワークショップをしたため、やはりデータ基盤構築案件に携わっているメンバーが積極的に意見を出してくれてグループを引っ張っていってくれたことは非常に頼もしかったです。

しかしながら、データ基盤構築メンバーが多く参加しているグループは似たようなシステム構成にまとまる傾向がありました。一方で、普段、ほかのSaaSツールの案件に携わっているメンバーは自身の知見を活かしてツールをうまく組み合わせて、講師陣も考えつかないような構成を提案しており、非常に興味深かったです。

これこそが、同じ本部で各領域のスペシャリストが集まっている我々の強みだなと改めて感じました。


今後の展開

提案活動において、現在は、開発チームはマネージャーが対応している状況のため、今回のワークショップを機に興味を持ってくれた中堅・若手メンバーにはぜひ実際の提案活動を一緒に対応していってほしいと考えています。

そのためには、提案フェーズ以降の、プロジェクト立ち上げからローンチまでの期間を開発リードとして自走できるようになる必要があります。

しかし今、当社開発メンバーの成長は著しく、独り立ちできる人も増えてきているので、さらにその伸びしろに期待し、継続的に育成に取り組んでいきたいと考えています。

来年度は、今回対象としたフェーズ以降である、キックオフ準備から、新たなワークショップなどを実施していく予定です。

また進展があれば、このブログで紹介していきたいと思います。