こんにちは、廣本です👶。今回は初めてAgentforceを作成する方向けに、エージェントを設定する手順をまとめました。
なお、設定手順は下記にまとめていますので、まだ設定がお済でない方はぜひご参照ください。
言語設定
「言語」タブでは、エージェントが利用する言語や口調の設定が可能です。
- 言語のデフォルト値: エージェントがデフォルトで使用する言語を定義します。
- 話調: エージェントの口調を、「カジュアル」「フォーマル」「どちらでもない」から設定します。社内利用エージェントではカジュアル、顧客向けエージェントではフォーマル、など必要に応じて使い分けましょう。
なお、変更した設定をチャットに反映させるためには、会話プレビュー右上の更新ボタンをクリックする必要がありますので、注意しましょう。

<話調の違い>
カジュアル
私は、Salesforceに関する質問や問題解決のお手伝いをすることが得意です!たとえば:
・Salesforce製品や機能についての情報提供
・トラブルシューティングのサポート
・手順やポリシーに関するガイド
必要に応じて、適切な担当者へのエスカレーション
何か知りたいことや困っていることがあれば、ぜひ教えてください!
フォーマル
私は、Salesforceに関する質問や問題解決のお手伝いをすることを得意としています。具体的には以下のようなことができます:
・製品や機能に関する情報提供: Salesforceの製品や機能についての詳細をお伝えします。
・トラブルシューティング: システムの問題やエラーの解決方法を案内します。
・手続きやポリシーの案内: Salesforceの利用に関する手続きやポリシーについての情報を提供します。
・ナレッジベースの検索: 必要な情報をナレッジベースから検索して提供します。
・フォーム入力のサポート: 必要な情報を入力する際のサポートを行います。
何か具体的な質問やお困りごとがあれば、ぜひお聞かせください!
どちらでもない
私は、Salesforceに関する質問や問題解決のお手伝いをすることが得意です。たとえば、以下のようなことができます:
・Salesforce製品や機能に関する情報提供
・トラブルシューティングのサポート
・手順やポリシーに関する質問への回答
・必要に応じて、適切な担当者やサポートチームへのエスカレーション
何かお困りのことや知りたいことがあれば、ぜひ教えてください!
トピック
トピックでは、エージェントが実行するタスクを具体的に定義することができます。Agentforceでは、大きく「トピック設定」と「トピックアクション」を設定することができます。
詳細は下記公式ドキュメントをご参照ください。
※Salesforce Help
英語のページになります。
トピック設定
該当のトピックをクリックし、「トピック設定」タブで確認できます。
トピックを詳細に定義することで、エージェントが会話の中から関連性の高いトピックを選択するのに役立ちます。

-
分類の説明:
トピックがどのような内容であるか説明を記述します。エージェントはこの説明を参照して、いつこのトピックを適用するか決定します。
<General FAQトピックの記載例>
This topic is for helping answer customer's questions by searching through the knowledge articles and providing information from those articles. The questions can be about the company and its products, policies or business procedures このトピックは、ナレッジ記事を検索し、その記事から情報を提供することで、顧客の質問に答えるためのものです。 質問は、会社とその製品、ポリシー、またはビジネス手順に関するものである可能性があります -
範囲: このトピックにおいてエージェントが実行可能な処理の範囲を明確にします。具体的にエージェントが実行可能なこと・不可能なことを記載します。
<General FAQトピックの記載例>
Your job is solely to help with issues and answer questions about the company, its products, procedures, or policies by searching knowledge articles. あなたの仕事は、ナレッジ記事を検索することで、会社、その製品、手順、またはポリシーに関する問題の解決や質問への回答を支援することのみです。 -
指示:
エージェントに対する具体的な指示内容を記載します。
<General FAQトピックの記載例>
If the customer's question is too vague or general, ask for more details and clarification to give a better answer. 顧客の質問が曖昧すぎる場合や一般的すぎる場合は、より良い回答を提供するために、詳細や明確化を求めてください。If you are unable to help the customer even after asking clarifying questions, ask if they want to escalate this issue to a live agent. 明確化のための質問をした後でも顧客を支援できない場合は、この問題を担当者にエスカレーションしたいかどうかを尋ねてください。If you are unable to answer customer's questions, ask if they want to escalate this issue to a live agent. 顧客の質問に回答できない場合は、この問題を担当者にエスカレーションしたいかどうかを尋ねてください。Never provide generic information, advice or troubleshooting steps, unless retrieved from searching knowledge articles. ナレッジ記事の検索から取得した情報でない限り、一般的な情報、アドバイス、トラブルシューティング手順を提供しないでください。Include sources in your response when available from the knowledge articles, otherwise proceed without them. ナレッジ記事から入手可能な場合は、回答に情報源を含めてください。それ以外の場合は、情報源なしで進めてください。 -
ユーザー入力例:
ユーザーがエージェントに投げかける問いかけの例を記載します。

-
エージェントアクション指示:
アクションで実行する内容と、アクションを使用するタイミングの説明を記載します。
<AnswerQuestionsWithKnowledgeアクションの記載例>
Answers questions about company policies and procedures, troubleshooting steps, or product information. For example: “What is your return policy?” “How do I fix an issue?” or “What features does a product have?” 会社のポリシーや手順、トラブルシューティングの手順、または製品情報に関する質問に回答します。 例:「返品ポリシーは何ですか?」「問題を解決するにはどうすればよいですか?」または「製品にはどのような機能がありますか?」 -
入力:
アクションを行うにあたり必要なインプット情報を定義します。
<AnswerQuestionsWithKnowledgeアクションの記載例>
Query指示
Required. A string created by generative AI to be used in the knowledge article search. 必須。ナレッジ記事の検索に使用される、生成AIによって作成された文字列。Citations Url指示
The URL to use for citations for custom Agents. カスタムエージェントの引用に使用するURL。RAG Feature Configuration Id指示
The RAG Feature ID to use for grounding this copilot action invocation. このコパイロットアクション呼び出しのグラウンディングに使用するRAG機能ID。Citations Enabled指示
Whether or not citations are enabled. 引用が有効かどうか。**The mode to run in.**指示
The mode to use (Professor/Smart/Basic). Determines which prompt template to use. 使用するモード(Professor/Smart/Basic)。使用するプロンプトテンプレートを決定します。**The retriever mode to use.**指示
The retriever mode to use (Simple/Augmented). Determines whether to do query regeneration 使用するレトリーバーモード(Simple/Augmented)。クエリ再生成を実行するかどうかを決定します -
出力:
具体的にアクションでアウトプットする内容や形式を定義します。
<AnswerQuestionsWithKnowledgeアクションの記載例>
Knowledge Summary指示
A string formatted as rich text that includes a summary of the information retrieved from the knowledge articles and citations to those articles. ナレッジ記事から取得した情報の要約と、それらの記事への引用を含むリッチテキストとしてフォーマットされた文字列。Citation Sources指示
Source links for the chunks in the hydrated prompt that's used by the planner service. プランナーサービスで使用されるハイドレート済みプロンプト内のチャンクのソースリンク。
トピックのベストプラクティス
自律的に考え動くエージェントをうまくコントロールするためには、トピックの設定が非常に重要になります。トピックを設定する際は、下記のベストプラクティスを参考にしてください。
- 必ず遵守させたいルールは、指示ではなくアクションのロジックで定義する: トピック指示をどう解釈しどう判断するかは、LLMの推論に委ねられます。一方でトピックアクションでは、フローを組み込むことで、機械的な判断の元にアクションを実行させることが可能です。たとえば、「30 営業日以内でなければ注文を返金しない」などの機械的に判断できるルールを設定する場合は、フローを作成し、トピックアクションに組み込むと良いでしょう。
- 指示は必要最低限、シンプルに: いろいろたくさんの細かい指示をされると、困ってしまいますよね。エージェントも同じです。指示の数はできるだけ必要最低限にし、指示内容もシンプルで簡潔にすることで、エージェントのパフォーマンスが安定します。エージェントのパフォーマンスが低いと感じた場合は、まずは指示の数を減らしてみてみましょう。
- ビジネスコンテキストを与える: エージェントは一般的知識は学習していますが、あなたの業務や会社特有の知識は把握していません。そのため、指示文内で用語をわかりやすく定義し、「顧客が◯◯について尋ねた場合は、●●アクションを実行します」といった具体例を示すなどの工夫をしましょう。エージェントを「幅広い知識を有する優秀な新入社員」と捉えると良いでしょう。
- 手順は、指示で明確に定義する: エージェントの実行する手順は、トピックの設定順序とは関係なく行われます。そのため、1つの指示の中に「最初に [顧客を検証] アクションを使用して顧客の ID を検証し、次に取引先情報を提供します」というように、一連の手順を一つの指示内にまとめて記載しましょう。ただし、指示が複雑になりすぎるとパフォーマンスが低下する恐れがありますので注意しましょう。
まとめ
今回は作成したエージェントの設定方法についてまとめてみました。
特にトピックの設定はエージェントを動かすキモになる部分ですが、設定する項目が多く、どこにどういったことを設定するべきかがなかなか難しいですね。
私もまだまだ悩む部分が多く、トライアンドエラーを繰り返しています。既存のテンプレートや上記のベストプラクティスを踏襲しつつ、まずはできるだけシンプルな設計で試してみて、うまく動作することを確認してから徐々に機能を追加していく、という進め方がおすすめです。いきなり複雑な設計にしてしまうと、何がどこでどう動作しているのかを把握するのが難しくなってしまうので、まずはシンプルな設計から入るようにしましょう。